一日一曲(1597)スカルラッティ、フランチェスコ:合奏協奏曲第8番ヘ長調
本日は、昨日の作曲家の弟である、イタリアの作曲家、フランチェスコ・スカルラッティさんの曲をご紹介します。
フランチェスコ・スカルラッティさんは1666年12月にシチリア島のパレルモで生まれました。島はナポリ王国の支配下にあったため、フランチェスコさんは市内の有名な音楽院に留学しました。学業後の最初の任命は、ナポリのチャペル・ロイヤルでのヴァイオリニストでした。彼の任命は物議を醸し、多くのナポリの音楽家が宮廷での若い地方の影響力に憤慨したとのことです。後にヨーロッパ中を旅し、活動されました。1719年には、数年前にイタリアで会ったイギリスの作曲家ヘンデルの招待でロンドンに移りました。が、ロンドンでの活躍はあまり情報が残されていないようです。おそらく劇場オーケストラで働いていたと考えられています。1724年から1733年のある時点で、フランチェスコさんはダブリンに移り住んだとのことです。1741年1月、体調不良のためコンサートに出席できなかったという記録が残されており、それからいくばくもなくダブリンで亡くなられたと考えられています。偉大な兄と甥に挟まれて少し影が薄いですが、致し方ないことかもしれません。
本日の曲は「合奏協奏曲第8番ヘ長調」です。昨日のお兄さんと同じジャンルで、調性も同じニ長調の曲で揃えてみました。聴き比べてみるのも面白いでしょう。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
スカルラッティ、フランチェスコ:合奏協奏曲第8番ヘ長調