一日一曲(1606)ジェイムズ、フィリップ:サント・クロチルドの瞑想曲
本日は、没後50年(1975年11月1日没)を迎えらえたアメリカの作曲家、フィリップ・ジェイムズさんの曲をご紹介します。
ジェイムズさんは1890年5月にニュージャージー州ジャージーシティで生まれました。幼い頃からピアノ、バイオリン、理論のレッスンを始め、ニュージャージー州のいくつかの教会で聖歌隊の少年を務めました。1904年からはオルガンの学びも加わりました。第一次世界大戦中には、アメリカ遠征軍司令部バンドで演奏し、その後バンドリーダーになりました。陸軍除隊後、ミュージカル・コメディ『マイ・ゴールデン・ガール』の音楽監督として活躍されました。1921年にはニュージャージー交響楽団を共同設立し、初代指揮者となりました。1929年から1936年まで、バンバーガー交響楽団の指揮者としても活躍されています。1923年、ニューヨーク大学で長い教師としてのキャリアをスタートさせ、1934年から1956年に退職するまで音楽学部長を務められました。1975年に亡くなるまで作曲家として活動を続けられました。
本日の曲はオルガン曲「サント・クロチルドの瞑想曲」です。『サント・クロチルド』とは、パリの教会『Sainte-Clotilde』を指します。ジェイムズさんの尊敬する作曲家セザール・フランク がこの教会のオルガニストを務めたことでも知られている協会です。ジェイムズさんは、さらに尊敬するフランクの代表作である「交響曲ニ短調」からメロディを引用して本曲を創られたとのことです(個人的に、フランクの同曲を聴き込んでいないので、私は未確認です)。フランス・パリの著名オルガニスト、Joseph Bonnet に献呈されているそうです。全体としては「瞑想曲」トいうタイトルにふさわしい穏やかな曲ですが、中間部はかなり派手に盛り上がる部分もあります。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ジェイムズ、フィリップ:サント・クロチルドの瞑想曲
