一日一曲(1613)ライナグル、ヨゼフ:チェロソナタ第1番ト長調

 本日は、没後200年(1825年11月12日没)を迎えらえたイギリスの作曲家兼チェリスト、ヨゼフ・ライナグルさんの曲をご紹介します。

 ヨゼフ・ライナグルさんは1762年、ポーツマスに在住していたドイツ人音楽家の家庭に生まれました。幼い頃から音楽の英才教育を受け、兄のアレクサンダー・ライナグルともども音楽家の道に進みました。当初は海軍に入隊するつもりだったのですが、エディンバラの宝石商の見習いを経て音楽家になりました。父親と一緒にフレンチホルンとトランペットを学び、すぐにそれらの楽器の奏者として公の場に姿を現しました。成功をおさめ、それがきっかけとなりエディンバラ劇場バンドのリーダーに任命されました。ロンドンでチェロ奏者として出演した後、1784年にダブリンに行き、そこで2年間滞在、その後ロンドンに戻ると、大作曲家ハイドンの下で首席チェロを務めました。ロンドンに定住し、1825年11月に62歳か63歳で亡くなりました。作曲家としても活動し、多くのチェロ・作品・室内楽のほか、『A Concise Introduction to the Art of Playing the Violoncello』といった教則本を出版しており、チェロ演奏法の発展にも寄与しました。

 本日の曲は「チェロソナタ第1番ト長調」です。今回は2つのチェロ用に編曲されたヴァージョンをご紹介します。元々はチェロと鍵盤楽器のために書かれたのではないかと思いますが、2台のチェロ用とは珍しい編曲です。本曲の編曲版、作曲者自身のものかどうか、情報がありませんでした。チェリストでもあった作曲者ですので、もしかしたら自分で編曲してコンサートなどでも弾かれていたのかもしれません。この時代の雰囲気をよく反映している曲です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ライナグル、ヨゼフ:チェロソナタ第1番ト長調

ライナグル、ヨゼフ:チェロソナタ第1番ト長調(MP3ダウンロード)

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です