一日一曲(1607)カプースチン:コンサート・ラプソディ
本日はカプースチンさんの月命日ですので、カプースチンさんの作品をご紹介します。本日ご紹介する曲は、「コンサート・ラプソディ」です。
「コンサート・ラプソディ」ピアノの独奏とオーケストラのための曲です。1976年、作曲者39歳の時の作品です。2部形式ですが、切れ目なく続けて演奏されます。第一部「Introduction」は夢見るようなピアノのソロから始まり、そこにオーケストラも加わり、ゆったりとしたメロディが朗々と歌い上げられます。つづく第二部「Humoresque」では一転テンポを上げて愉快な音楽が始まります。ジャズ風のリズムや即興を思わせるフレーズが中心となり、スウィング感やブルージーな旋律が随所に現れます。最後は第一部のテンポとメロディが再現され、穏やかに曲は閉じられます。
本曲はカプースチンさん特有の明晰なタッチ、ジャズ語法の洗練、クラシック的構築性が融合し、後の作品群につながる独自のスタイルを確立した意欲作と評価されています。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
カプースチン:コンサート・ラプソディ
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