一日一曲(1637)カプースチン:サクソフォンとチェロのための二重奏曲
本日はカプースチンさんの月命日ですので、カプースチンさんの作品をご紹介します。本日ご紹介する曲は、「サクソフォンとチェロのための二重奏曲」です。
本曲は1999年、作曲者62歳の時の作品です。作品番号は99。カプースチンさんが一番脂ののっていた時期の作品と言えるでしょう。1008年からの10年間が一番数多く作曲された時期にあたっています。
編成はサクソフォンとチェロとなっていまして、普通のクラシックでは珍しい編成です。ただ、ジャズでは逆に「普通」の組み合わせですので、カプースチンさんにとっても何ら違和感のない組み合わせだったのではないかと思います。
曲は3つの楽章で構成されており、演奏時間は約12分。短いながらも「聴かせどころ」満載の曲に仕上がっています。個人的には第3楽章の速い動きの中、1分8秒からサクソフォンが奏でるメロディに心奪われました。以降のチェロとの掛け合い、お互いに超絶技巧を駆使した手に汗握るやり取りがカッコいい!
本曲以降は、ピアノ独奏曲の作曲が多くなり、本曲のような室内楽の作品は少なくなりました。そのような意味でも、貴重な作品と言えるでしょう。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます
カプースチン:サクソフォンとチェロのための二重奏曲
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