一日一曲(14) スクリャービン:ピアノ・ソナタ第4番 嬰ヘ長調
スクリャービンさんは、10曲のピアノソナタを遺しています。生涯の全期間にわたって書かれていますので、ピアノソナタだけを聴いていてもスクリャービンの全貌をおおよそ知ることが出来ると思います。
どのソナタも面白くて好きなのですが、本日は元気になりたいときに良く聴く第4番をご紹介します。
2つの楽章で構成されています。
第1楽章の出だしの旋律は「理想の創造力への努力」、後続の短いモティーフを「努力の後の倦怠や疲労」と、作曲者自身がおっしゃっているそうです。また、出だしの部分は、彼方の星々の美しく優しい輝きを表しているそうです。
静かな第1楽章と対照的な輝きに満ちた第2楽章も印象的です。最後のクライマックスを聴いて「よ~し、やるぞ!!」と元気になっています。
どの演奏を挙げるかも迷いましたが、終わりの部分の火の玉みたいな演奏が印象的でしたので、こちらで。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より
https://ml.naxos.jp/work/3479808