一日一曲(39)湯浅譲二:2つのパストラール
本日は湯浅譲二氏の作品から。湯浅氏は今年92歳になられる日本の作曲界の重鎮です。
湯浅氏は福島県郡山市の開業医の家に生まれ、当初は外科医を目指していたそうですが、医学部を中退して作曲の道に進まれたそうです。
経歴からも、相当インテリだったのがわかりますが、曲名に「プロジェクション」(サルトルの言葉「投企(プロジェprojet)」からとられているそうです)とつけたり、「コスモロジー」、「ナラティヴィティ」とか言った言葉がポンポン出てくるあたり、医学はもちろん、哲学や心理学など多方面に造詣が深いことがうかがえます。
でも、本日紹介するピアノ曲は、そんな「いかめしい」イメージはさらさらなく、ほのぼのとした温かさに満ちています。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より
https://ml.naxos.jp/work/4579744