一日一曲(40) 吉松隆:プレイアデス舞曲集 VI第1曲「小さな春への前奏曲」

 吉松隆さんは1953年生まれの作曲家です。
 いわゆる「現代」音楽の時代に生まれていますが、「現代音楽撲滅運動」を提唱するなど、メロディや和声を大切にした作風の方です。
 NHK大河ドラマ「平清盛」の音楽も担当されていらっしゃるので、ご存じの方も多いかと思います。

 プレイアデス舞曲は、ジャンルとしては「ピアノ組曲」に分類されます。第9集まで発表されています。それぞれの曲集は7曲から構成されていまして、「前奏曲」、「パヴァーヌ」、「ロンド」など、組曲の各曲によくつけられるタイトルの前にそれを形容した節が入っています。例えば、「柔らかな時の舞曲」とか「夢みるアラベスク」といった具合です。

「小さな春への前奏曲」はプレイアデス舞曲集の第6集の1曲目。個人的に本舞曲集の中で白眉と位置付けています。こんなメロディが現代まで発掘されずに残っていたとは、奇跡に近いと思っています。

 演奏はパスカル・ロジェさん。NMLにはこの演奏しかありませんでしたので。個人的には田部京子さんの演奏のCDを良く聴いていまして、そちらのほうが好きなのですが…。でも、ロジェさんの演奏も素敵です♪

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より
https://ml.naxos.jp/track/4222381

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