一日一曲(60) ツファスマン:「ピアノと管弦楽のための組曲」より第1楽章「Snowflakes」
今年(2021年)没後50年(2/20没)を迎えた、ロシアのピアニスト・作曲家のツファスマンさんの作品から。
1920年代以降に活躍された、ソビエトジャズ界の重鎮だったそうです。ただ、ソ連ですから、ジャズは「敵国の音楽」ということで、結構苦労された人生だったんじゃないかと想像しています。
ツファスマンさんの音楽を聴くのはこれが初めてでした。あまり知られていないように思います。ただ、ロシアでは結構聞かれているのかも知れません。フィギュアスケートのロシア選手が時折ツファスマンの曲を使用しているようですね。
本曲の第1楽章は、和訳すると「雪片」とか「雪の結晶」となります。出だしの部分のピアノがキラキラしていて、陽の光に煌めく雪を表現しているのかもしれません。個人的には「雪」というともう少し厳しめの表現、調性なら短調をイメージしてしまうのですが、ロシア人は寒さはへっちゃらなのかもしれません。
なんだか小さな子供たちがちょっと小高い丘でそり遊びをしているような曲だな、と感じました。
ピアノはとて技巧的。腕自慢が「どうだ!」とばかりに颯爽と演奏するのが様になりそうです。ツファスマン自身も名手だったのでしょうね。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より
https://ml.naxos.jp/track/4786653