一日一曲(70) オグドン:ピアノ・ソナタ(コンクール特集 A-3)
本日は、第2回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門の優勝をアシュケナージさんと分け合ったイギリスのピアニスト・作曲家のジョン・オグドンさんの自作自演をどうぞ。
ピアニストとして活躍しつつ作曲家としてもかなりの数の作品を遺していらっしゃるようです。
1973年、36歳の時に重度の神経衰弱に見舞われ、10年ほどは治療に専念せざるを得なくなり、一時的に演奏会活動を中断。10年ほどのブランクののち復帰したのですが、そ個からは数年しか活動できず、52歳の若さで亡くなられました。
ピアノソナタは、何かに追われているような切迫感のある主題が第3楽章でも再現される形式となっています。その間にある中間楽章は、トリルが主体の作りになっていて、神秘的な雰囲気が醸し出されています。
ちょっとおどろおどろしい感じで、気休めに聴くような曲ではないと感じます。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より
https://ml.naxos.jp/work/1656976