一日一曲(91) ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(コンクール特集 B-6)

 本日は、エリザベート王妃国際音楽コンクール1972年ピアノ部門優勝者、ロシア出身のピアニスト、ヴァレリー・アファナシエフさんの演奏をどうぞ。

 アファナシエフさんは、この優勝の2年後、当時のソ連から亡命してそれ以降いわゆる「西側」で活躍されています。詩人、作家としても幅広く初訳されていらっしゃるようです。

 アファナシエフさんの演奏を評しているものを見ると、「独特の遅いテンポ」と書かれていることが多いです。今回紹介する「皇帝」も、NMLで聴ける演奏の演奏時間をざっと見てみましたが、遅いほうで1~2位を争っているような感じでした。また、「鬼才」「独特の解釈」といった評価も多いのですが、「皇帝」に関しては、そんなに極端な演奏ではないように感じました。まあ、遅いテンポであることはそうなのですが、一音一音をとっても丁寧に弾いているように感じました。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より
https://ml.naxos.jp/work/316116

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