一日一曲(118)ショパン:マズルカ第49番ヘ短調(コンクール特集 C-13)

 本日は第12回ショパン国際ピアノコンクール最高位者(1位なしの2位)、アメリカ出身のピアニスト、ケヴィン・ケナーさんの演奏をどうぞ。

 この時のショパンコンクールについては、日本人ピアニストの中村紘子さんが、「コンクールでお会いしましょう」の中で触れていらっしゃいます。それによると、ケナーさんは一次審査では圧倒的な演奏で、「ほぼ優勝間違いなし」という雰囲気になったのですが、二次審査、セミファイナルと進むにつれてだんだんと出来が悪くなり、ファイナルではその不調が聴衆にも明確にわかるほどだったとのこと。結局、聴衆賞とポロネーズ賞は受賞しましたが、優勝はならず、1位なしの2位という結果に終わりました。精神的にすこし繊細な方だったのかもしれません。
 現在はショパンの楽譜の校訂者としても活躍されていらっしゃるそうです。

 本日の「マズルカ第49番ヘ短調は、ショパンの遺作でして、自筆譜はスケッチのみが遺されているそうです。そこから書けている部分などを復元されているそうですが、遺作ということもあり、演奏される機会も多い曲です。ケナーさんはショパンの楽譜の校訂もされていらっしゃるとのことですから、あるいは本曲も校訂されていらっしゃるかもしれません

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より
https://ml.naxos.jp/work/6583485

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