一日一曲(125)三善晃:ピアノ・ソナタ

 片山杜秀著「鬼子の歌」を読んでいます。「偏愛音楽的日本近現代史」という副題がつけられていまして、日本の近現代の14名の片山氏の「注目曲」がおのおのの作曲者の人生の歩みとともに語られています。

 当初は、これらの曲やその周辺の曲をNMLで聴いていこうかと考えたのですが、片山氏の採りあげた曲が結構マニアックなことと、NMLでも日本人作曲家の曲のストックが少ないことと合わさって、「鬼子の歌」のなかで採り上げた曲がNMLにはない!というケースも多くありました。仕方がないので、周辺の曲を聴きながら、NMLで聴けるようになるのを気長に待っている、という状況です。

 せっかくですので、「鬼子の歌」の中で採り上げられた作曲家の曲を14回かけて紹介していこうかな、と考えました。私の好みは器楽曲、室内楽曲中心なので、どうしてもそちら方面を聴くことが多くなりまして、ご紹介するのもそれらが中心になるかと思います。ただ、中には管弦楽曲数曲しかストックされていない方もいらっしゃいますので、そのような場合はそれらの曲をご紹介することになります。

 初回の本日は、本の中で最初に取り上げられている三善晃さんの曲。オペラ「遠い帆」が本の中では紹介されていましたが、NMLにはなし。ということで、本日は1958年に作曲された「ピアノ・ソナタ」をご紹介します。
 
 ピアノ・ソナタはわたくしも今回初めて聴きました。聴いていて「スカッとする」曲ではありません。なにか釈然としない、茫洋とした一抹の不安感がこの曲全体を支配している感じです。
 
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より
https://ml.naxos.jp/work/7101026

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