一日一曲(166)カプースチン:古い様式による組曲

 本日は、カプースチンさんの生誕記念日にあたります。生きていらっしゃれば84歳。昨年7月2日に82歳で亡くなられて、約1年半となりました。

 本日の曲は「古い様式による組曲」。「スウィート・イン・オールド・スタイル」とも表記されます。作品番号は28。1977年、作曲者40歳の時の作品です。カプースチンさんの初期の頃の代表作の一つといえるでしょう。40歳というと、脂の乗り切った時期でもあります。バッハのフランス組曲のスタイルを模して作曲されました。バッハが現代に存命していたら、あるいはこんな曲を書いていたかもしれません。ジャズとクラシックとが融合した新しい「フランス組曲」は、一方で超絶技巧が要求されます。ピアニストにとっては厄介な曲の一つでもあるでしょう。

 作曲者の自作自演が残されていますが、残念ながらNMLにはありません。本日は、カプースチンさん晩年の直弟子?とも言える、日本人ピアニスト川上昌裕さんの演奏で。作曲者直伝のノウハウが沢山盛り込まれている貴重な演奏です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より
https://ml.naxos.jp/work/6327671

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