一日一曲(259)プロコフィエフ:オラトリオ「平和の守り」

 本日は昨日同様、生き残るために作られた曲をご紹介します。

 プロコフィエフさんも手厳しい批判を受け、大変な思いをされました。何とか折り合いをつけ、名誉回復のために作られた曲の一つが本曲。プロコフィエフさんは、本曲でスターリン賞の第2席を得ることができ、なんとか名誉回復をすることが出来ました。

 本曲は以下の10曲から構成されています。

I.大地には今だ戦争の爪あとが残る
II.いま10歳の子供ならば
III.栄光の都市、スターリングラード
IV.揺るぎない平和で英雄たちに報いよう
V.戦争など望んでいない
VI.平和の鳩
VII.子守歌
VIII.平和の祝典にて
IX.ラジオの会話
X.全世界は戦争を持って戦争を阻止しようとする

 ロシアの伝統的な合唱形式を結びつけた壮大なオラトリオです。オラトリオというと宗教的、とくにキリスト教徒の関連が深い音楽形式なのですが、本曲は宗教的な雰囲気はありません。最も、イデオロギーも「宗教的」と言えなくもないでしょうから、その意味では本形式は「正しい」使われ方をしているのかもしれません。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より
https://ml.naxos.jp/work/316009

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