一日一曲(293)ヒンデミット:ホルンソナタへ長調
本日のヒンデミット特集は、ホルンソナタです。
ホルンソナタヘ長調は1939年、作曲者44歳の時の作品です。脂の乗り切った時期の曲と言えるでしょう。
この曲の聴きどころは、まず朗々と歌うホルンです。青く澄んだ爽やかな空にどこまでも高く上がっていくような、伸びやかな音色に聴き惚れてみましょう(メロディはヒンデミットさんらしく?少々マニアック的ではありますが)。そんなホルンが聴けるのは特に第2楽章です。
伴奏のピアノにも聴きどころ満載です。伴奏と言っても侮るなかれ、動きや和声はテクニック的にかなり難解です。それを感じさせないようにさらっと演奏しているのが最上の演奏です。
本曲、ホルンの音程がかなり取りずらいようです。ホルンをよく知る人なら、「この部分をいとも簡単そうに吹いているとは!」という感想も出てくるかもしれません。
NMLにも沢山の演奏がありますが、本日は日本人同士の演奏でどうぞ。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ヒンデミット:ホルンソナタ(ホルン:松﨑裕)