一日一曲(301)ヒンデミット:小ソナタ(チェロソナタ)
本日のヒンデミット特集は、小ソナタ(チェロソナタ)です。
1948年、作曲者53歳の時の作品です。「小」とついていることからお分かりのように、小規模な曲です。演奏時間は約10分くらい。「ソナチネ」と題してもよかったように思うのですが、何かこだわりがあったのかもしれません。
ヒンデミットさんはこの「小ソナタ」の他にチェロソナタを2曲、無伴奏チェロソナタを1曲書いています。また、チェロとピアノ作品「3つの小品」を書いています。ヒンデミットさんは昨日の自作自演でもお分かりの通り、ヴィオラ奏者でもありましたから、弦楽器の曲はお手の物だったのかもしれません。
3楽章の曲です。第1楽章は堂々とした音楽。第2楽章は勇ましい音楽で、チェロもピアノも激しく動き回ります。個人的には第3楽章のメロディが好きです。チェロが息の長いメロディを奏でる中、ピアノが可憐な味わいで寄り添います。静かな佇まいが心に沁みてきます。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ヒンデミット:小ソナタ(チェロソナタ)