一日一曲(313)ヒンデミット:ハープソナタ
本日でヒンデミット特集は、いったん終了となります。最後を飾る作品は「ハープソナタ」です。
1939年、作曲者44歳の時の作品です。ちょうどいろいろな楽器のソナタが大量に書かれた時期です。
ハープらしい、波のように音が高いほうに動いたり低いほうに動いたりするあたりが特徴的です。
第3楽章の楽譜の冒頭には、18世紀ドイツの抒情詩人ルートヴィヒ・ヘルティの詩「友よ、わたしが死んだときには、あの小さなハープを祭壇の後ろにかけておくれ、その壁には、亡くなった数多の少女たちのために、哀悼の花環が輝いている……」という詩が引用されています。
ヒンデミットの様々な独奏楽器のソナタを特集してきましたが、いかがでしたでしょうか。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ヒンデミット:ハープソナタ(演奏:篠崎和子)