一日一曲(322)マッサ:バンドネオン協奏曲「ブエノスアイレス=ベルリン」

 本日はバンドネオン協奏曲です。

 「ブエノスアイレス=ベルリン」と副題がつけられています。作曲者は1981年にブエノスアイレスで生まれた作曲家・バンドネオン奏者のオマール・マッサさんです。現在はドイツ(ベルリン)で活動されていらっしゃるようです。本曲の副題には、そんな生い立ちなども含まれて名付けられたのかもしれません。

 3楽章形式で、第1楽章はプロローグとタンゴ、第2楽章は「祈り」と副題がつけられています、第3楽章はタンゴ・スケルツォとなっています。
 第1楽章は静かに始まり、やがてタンゴの動きが活発になります。ただ、この楽章はさほど急速な動きはなく、タンゴの静かなメロディに管弦楽が寄り添う形で音楽が奏でられます。第2楽章はバンドネオンのゆったりとした重々しいメロディで始まり、それがオーケストラにも受け継がれていきます。第3楽章は一転してかなり激しい動きになります。この楽章のメロディは個人的に好きなものが多いです。例えば1分42秒あたりからオーケストラが奏で、バンドネオンが受け継いでいくメロディなど。全体で約15分くらいの曲。きりりと引き締まっています。

 本日の演奏はバンドネオンを作曲者自ら演奏しています。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
マッサ:バンドネオン協奏曲「ブエノスアイレス=ベルリン」(自作自演)

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