一日一曲(338)ジョリヴェ:オンド・マルトノ協奏曲

 本日はオンド・マルトノの協奏曲をご紹介します。

 「オンド・マルトノ」は、フランス人電気技師モーリス・マルトノによって1928年に発明された、電子楽器です。先日テルミンの協奏曲をご紹介しましたが、テルミンの兄弟分のような楽器です。基本的に単音しか出せません(最近の改良版の楽器では、倍音に基づく3和音は出せるそうです)。が、長く音を延ばすことやいろいろな音色を出すことなどは得意な楽器です。

 本日紹介する「オンド・マルトノ協奏曲」はフランスの作曲家、アンドレ・ジョリヴェさんの作品です。この曲の中で、オンド・マルトノは「精霊」を表すものと定義づけられています。スピリチュアル的な存在の精霊と実存在のオーケストラとの対比が表現されているそうです。まあ、この世のものではないような音を奏でているので、うまい配役だなあ、と感心いたしました。

 本曲、NMLにはオンド・マルトノ独奏が「オンド・マルトノ」と書かれていますが、これはどうも違うようです(本当に楽器と同名の方がいらっしゃるのか、と少し調べました)。独奏はオンド・マルトノ奏者として有名なジャンヌ・ロリオさんではないかと思います。指揮は作曲者自身。貴重な自作自演盤です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ジョリヴェ:オンド・マルトノ協奏曲

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