一日一曲(369)フランツ:聖母マリア

 本日は没後50年(1972/6/2没)を迎えられた、ドイツの作曲家、フィリップ・フランツさんの曲をご紹介します。

 フランツさんは、第1次世界大戦で従軍し、その時に耳を悪くされたそうです。その状況下で作曲や音楽活動を続けられたようですが、並大抵の苦労ではなかったのではないかと想像しています。
 ナチスのお気に入りの作曲家だったとのことで、戦後はかなり苦労されたのではないでしょうか。後年勲章も受けられたようですから(1960年に初代ラインホルト=シュナイダー=プライス勲章を授与、さらにドイツ連邦共和国功労勲章功労十字勲章一等勲章を受章)、名誉回復はうまくできたのでしょう。本日ご紹介するような宗教曲も多く作曲されていたそうですから、そういった信仰上の立場もうまく作用したのかもしれません。

 「聖母マリア」は戦争の苦しみや政治に翻弄された状況など世俗的な悩み苦しみから超越した、清浄な世界が表現されています。心が清らかになるような歌声です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
フランツ:聖母マリア

聖母マリア(MP3ダウンロード)

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