一日一曲(375)グローフェ:ピアノ協奏曲ニ短調
本日は没後50年(1972/4/3没)を迎えられた、アメリカの作曲家、ファーディ・グローフェさんの作品をご紹介します。
グローフェさんは組曲「グランドキャニオン」が音楽の教科書に載っていましたので、ご存じの方も多いかと思います。が、それ以外の曲はあまりご存じない方が多いのではないでしょうか。という訳で、本日は違う曲を選び ました。
グローフェさんはオーケストラへの編曲なども仕事にしていたそうで、ガーシュウィンの有名な「ラプソディ・イン・ブルー」のオーケストラへの編曲を手がけたりもしていたそうです。
切れ目のない単一楽章形式で書かれている「ピアノ協奏曲ニ短調」は映画音楽のような雰囲気の曲です。荒々しいオーケストラが最初のテーマを奏でますが、すぐにピアノのソロに移ります。この部分、かなり印象に残ります。そしてひとしきりその主題に沿って曲が展開され、次にやや甘い香りが漂う、希望に満ちたメロディの第2主題が現れます。個人的に一昔前の白黒映画の中で出てくるようなメロディだなあ、と感じました。この2つの主題が繰り返し現れる形で曲は進行していきます。最後は大きく盛り上がり、大団円で終幕となります。
作曲者自身が指揮をしている演奏でどうぞ。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
グローフェ:ピアノ協奏曲ニ短調