一日一曲(390)ヴィルドベルガー:ファンタジア

 本日は、生誕100年(1922年1月3日生まれ)を迎えらえた、スイスの作曲家、ジャック・ヴィルドベルガーさんの曲をご紹介します。

 ヴィルドベルガーさんは、政治的には左寄りで、第2次世界大戦中はスイス労働党のメンバーであったとのことです。その後、スターリンに失望し、スイス労働党を脱退されたとのことです。

 本曲はフルート独奏曲なのですが、フルート曲と知らないともっと低音の管楽器の曲と思ってしまいそうです。フルートの高音域のキラキラした音がほとんど出てこず、終始低音域でごそごそと動き回っているような感じの曲です。途中いろいろな特殊奏法が出てきて、フルートはこんな音も出せるんだ、とびっくりするのではないかと思います。
 ヴィルドベルガーさんはよく十二音技法を用いて作曲されたそうですが、本曲はそれはあまり使われていないようです。
 出だしの部分、低音でかすかな音が奏でられています。最初はボリュームをある程度絞っていたため何も聞こえず、無音の部分が多い曲なのかな、と思ってしまいました。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ヴィルドベルガー:ファンタジア

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