一日一曲(407)フレンニコフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
本日は「フレンニコフの7人」シリーズの第8回です。7人なのに8回目?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、最後はやはり首謀者にお出ましいただきましょう。本日はティホン・フレンニコフさんの作品をご紹介します。
今回の「フレンニコフの7人」シリーズでこれまで登場した7名の方々の音楽と本曲とでは、真逆と言ってよいほど方向性が違うことが良くわかると思います。フレンニコフさんの曲は、確かに聴きやすいです。完美なメロディ、大向こうをうならせる超絶技巧のパッセージ。お約束の「ジャジャジャーン」で爽快に曲が閉じられ、熱狂と陶酔の渦に心地よく浸る。政治的な問題などで今となっては逆に「干されて」しまっている感じですが、技術的には確かなものをお持ちだったと感じました。自作のピアノ協奏曲などもピアノ独奏を自ら行っていたようですので、作曲のみならず演奏技術も高かったようです。音楽家としては珍しく、政治方面にも興味や才能があったということなのかもしれません。
まあ、本日の曲を書く方は、7名の方とそりが合わないのは致し方ないのかもしれません。それでも、権力を使って葬り去ってやろう、というのは、やってはいけないことです。
本日の演奏のヴァイオリン独奏は恐らくレーピンさんです(いろいろとネット検索してみました)。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
フレンニコフ:ヴァイオリン協奏曲第1番