一日一曲(410)クラフト:記憶の庭
本日は、生誕100年(1922年7月24日生まれ)を迎えらえたアメリカの作曲家、レオ・クラフトさんの曲をご紹介します。
クラフトさんは92歳まで長生きされました。少なくとも亡くなられる前年の2011年までは作曲されていらっしゃったようです。
本日の曲「記憶の庭」はチェンバロ独奏曲です。意味深なタイトルですが、由来は不明です。どういった理由でこのタイトルがつけられたのか、興味深いところです。最初に奏でられるメロディの断片とも思われる部分が曲のあちこちで現れますので、そのあたりが「記憶」と関係しているのかもしれません。
チェンバロは古典音楽の楽器ですが、本曲で使われている響きはチェンバロ最盛期の音楽にはなかった、複雑な和声が使われています。幾分不協和音が含まれていますが、チェンバロの音色と不思議にマッチしている感じで、あまり苦になりません。
約8分の小品です。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
クラフト:記憶の庭