一日一曲(420)ガンツ:ピアノ協奏曲変ホ長調
本日は、没後50年(1922年8月2日没)を迎えらえたスイス人のピアニスト・指揮者・作曲家のルドルフ・ガンツさんの曲をご紹介します。
ガンツさんは1877年にスイスで生まれ、音楽教育もスイスで受けたのですが、20代前半よりアメリカにわたり、以降5年ほどドイツにいた他は、アメリカを拠点に活躍しました。「新しい音楽」の紹介に熱心で、1920年代はラヴェルやドビュッシーをアメリカに紹介(ラヴェルの「水の戯れ」のアメリカ初演を行っているそうです)、ラヴェルはガンツに宛てた手紙の中で、ラヴェルの作品の演奏に感謝し、ピアノ組曲「夜のガスパール」の第3曲「スカルボ」をガンツさんに捧げたそうです。その後もオネゲル、ケージ、ブーレーズ、ウェーベルンなどの作品を指揮やピアノなどで演奏し、普及に努められました。
本日の「ピアノ協奏曲変ホ長調」は、シカゴ交響楽団の50周年を記念して作曲され、1941年2月20日に作曲者自身のピアノ独奏で世界初演されたそうです。
曲は4楽章で構成され、それぞれ「マーチ風」「ソング風」「スケルツォ」「フィナーレ」と副題がつけられています。全体的に楽しい雰囲気の曲です。50周年のお祝いの雰囲気が溢れています。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ガンツ:ピアノ協奏曲変ホ長調