一日一曲(428)サイグン:ソナチネ

 本日は、「トルコ五人組」特集第4弾です。本日は、アフメト・アドナン・サイグンさんの曲をご紹介します。

 サイグンさんはトルコ西部のイズミルで1907年に生まれました。当時イズミルではオスマン帝国の軍楽隊による室内楽アンサンブルの西洋音楽の演奏が頻繁に行われていまして、サイグンさんは、そのような環境の影響を受け育ちました。パリのスコラ・カントルムで作曲を学び、帰国後はアンカラ音楽院で作曲教授として活躍し、後にはイスタンブール音楽院で音楽民族学を教えています。1971年には国家芸術家に指定されました。

 本日ご紹介するピアノ曲「ソナチネ」は、演奏時間約10分の比較的短い曲です。3楽章形式で構成されています。第1楽章はメロディが素敵です。曲の展開の中でアラブの香りを感じる部分もありますが、トルコの作曲家が作った曲とは、言われないとわからないのではないでしょうか。第3楽章の激しい表現も聴きどころの一つです。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
サイグン:ソナチネ

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