一日一曲(443)パス:ニュクレオス
本日は、没後50年(1972年8月26日没)を迎えらえたアルゼンチンの作曲家、フアン・カルロス・パスさんの曲をご紹介します。
パスさんは、地元アルゼンチンやフランスのパリで研鑽を積んだのち、1929年にアルゼンチンの現代音楽の発展を目的としたグループ、「グルーポ・レノバシオン」を結成しました。他のメンバーにはフアン・ホセ・カストロさん、ホセ・マリア・カストロさん、ヒラルド・ヒラルディさん、ヤコボ・フィッシャーさんらがいらっしゃったそうです。そのご、パスさんは1936年にこのグループを脱退し、「コンシェルトス・デ・ラ・ヌエバ・ムシカ」を設立し、活動を続けられたそうです。
当初はロマンティックな作風だったようですが、だんだんと現代に染まり、1930年代半ばからは12音音楽の信奉者になられたそうです。
本日の曲、「ニュクレオス」は5つの部分からなるピアノ曲ですが、これも12音音楽がベースとなって作曲されています。ですので、少々聞きづらいかと思います。本曲は1964年の作曲ですが、パスさんは1960年代半ばで筆を折られたそうです。そうすると、最晩年の曲、もしかしたら最後の作品かもしれません。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
パス:ニュクレオス