一日一曲(444)ドーバー:セレナード

 本日は、生誕100年(1922年8月27日生)を迎えらえたオーストリアのユダヤ人作曲家兼ピアニスト兼チェリスト、ロバート・ドーバーさんの曲をご紹介します。

 ドーバーさんのお父様は有名なヴァイオリニスト(ドル・ドーバー)だったそうで、ドーバーさんが音楽の道に進まれるようになったのも自然なことだったのかもしれません。
 ところが、20歳になる直前の1942年8月8日にナチスのユダヤ人政策の犠牲になり、テレジエンシュタット強制収容所に送られることとなります。ドーバー産はそこで音楽活動をされ、収容所で開催されたオペラ「Brundibár」でチェロパートを演奏されたこともあったそうです。ドーバーさんはその後ダッハウに移送され、1945年3月24日に犠牲者の一人になられました。

 本日の曲は唯一遺された作品とのことです。収容所の中で書かれたとは、知っていないとわからないかもしれません。出だしのメロディは明るく穏やかで子美貌に満ちています。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ドーバー:セレナード

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