一日一曲(517)シャイト、ザムエル:アルマンダ
本日は「ドイツ・バロックの3S」の3人目、ザムエル・シャイトさんをご紹介します。
シャイトさんは「ドイツ・バロックの3S」の中では一番の若手です。と言っても、1587年生まれですから、シュッツさんとは2年、シャインさんとは1年しか違わないのですが。
ハレに生まれたシャイトさんはそこで音楽の勉強を開始し、後にアムステルダムで当時の大作曲家、スウェーリンクさんに師事します。その後故郷に戻り、宮廷オルガン奏者、それからブランデンブルク辺境伯の宮廷楽長として活躍されました。亡くなられたのは1653年、65歳の時でした。当時としては長生きだったほうではないしょうか。シュッツさんは87歳、シャインさんは44歳でしたので、シャイトさんはちょうどその中間ということに当たりますね。
オルガンやチェンバロの鍵盤音楽や宗教曲を数多く作曲されています。
本日は鍵盤音楽の中から1曲。オルガン曲というと「大バッハ」さん(J.S.Bach)がまず思い浮かぶと思いますが、シャイトさんはその先駆けとして重要な位置を占めています。今聞くと、ちょっと素朴な感じがします。バッハさんが現れてシャイトさんがその陰に隠れてしまったのも何となくわかるような気がします。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
シャイト、ザムエル:アルマンダ