一日一曲(521)パウンド、エズラ:組曲第1番

 本日は、没後50年(1972年11月1日没)を迎えらえたアメリカの作曲家兼詩人兼批評家、エズラ・パウンドさんの曲をご紹介します。

 パウンドさんは1885年にアイダホ州のヘイリーに生まれ、イギリス、フランス、イタリアで活躍されました。主に詩人としての活躍が主となっていて、「20世紀初頭の詩におけるモダニズム運動の中心的人物の一人」と評価されています。
 作曲のほうは、パリ時代の1920年代に2つのオペラ及び幾つかヴァイオリン・ソロ曲が作られています。1922年あたりよりパウンドさんはヴァイオリニストのオルガ・ラッジさんと愛人関係となりましたが、ヴァイオリン曲の作曲にはそのあたりのことも影響しているのではないかと思います。
 
 本日の曲は「フィドル音楽」というタイトルもつけられています。フィドルというのはヴァイオリンのことを指す英語ですが、主に民族音楽の時に多用されます。パウンドさんは意図的に「フィドル」という単語を使ったのだと思います。無伴奏フィドルの曲ですが、民族音楽的な響きがします。5つの曲から構成された組曲ですが、それぞれが30~50秒の短い曲で、全体としても3分少々の演奏時間という、小品です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
パウンド、エズラ:組曲第1番

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