一日一曲(532)アミーロフ、フィクレト:アゼルバイジャン奇想曲

 本日は、生誕100年(1922年11月22日生)を迎えらえたアゼルバイジャンの作曲家、フィクレト・アミーロフさんの曲をご紹介します。

 アミーロフさんはアゼルバイジャンのギャンジャでうまれ、民族音楽の歌手・作曲家であった父親の影響で、幼少期よりピアノ曲の作曲を始め、ギャンジャの音楽学校を卒業した後、バクー音楽院に進みます。途中、1941年に第二次世界大戦で徴兵され、音楽の勉強は一時中断。戦地で負傷し、除隊となり、バクーに戻って音楽の勉強を続けることとなりました。院での研究は中断された。ヴォロネジ近郊で負傷し入院した。やがて兵役から復員し音楽院での研究を再開するためにバクーに戻った。1965年にソ連人民芸術家の称号を受けています。また、1949年と1980年にはソビエト連邦国家賞を受賞していらっしゃいます。

 アゼルバイジャンの民謡からの影響を色濃く残した作風で、独特の音階を用いた曲はかなり特徴的な響きを持っています。

 本日の曲、「アゼルバイジャン奇想曲」は1961年の作品で、アミーロフさんの代表作の一つです。映画音楽も多数作られていらっしゃるとのことで、本曲を聴くとさもありなん、と感じます。冒険ものの映画で使われていそうな音楽です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
アミーロフ、フィクレト:アゼルバイジャン奇想曲

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