一日一曲(535)ヴォーン・ウィリアムズ:ギボンズの歌曲第13番による讃美歌前奏曲

 本日は、昨日、一昨日とUPいたしました、ヴォーン・ウィリアムズさん作曲「ピアノ協奏曲」の初演者かつ献呈者の演奏をご紹介します。

 ハリエット・コーエンさんは、1895年生まれ。ヴォーン・ウィリアムズより23歳年下にあたります。ピアノ協奏曲は作曲者51歳、コーエンさん38歳の時の出来事となります。作曲者とコーエンさんは生涯にわたり友人関係であったとのことですが、残された書簡からは、秘められた関係がうかがわれるものもあるとのことです。本当のところはどうだったのでしょう。コーエンさんは他にも沢山の作曲者が曲を献呈したり、恋されたりということがあったとのことですが、コーエンさんのポートレートを見ますと、さもありなん、と感じます。美人でピアノも上手ければ、メロメロになる音楽家が大勢いてもおかしくないですね。
 ともあれ、コーエンさんは演奏旅行ではヴォーン・ウィリアムズさんの作品を数多く演奏し、彼の良き紹介者となっていたようです。

 本日の曲、「ギボンズの歌曲第13番による讃美歌前奏曲」は、優しく穏やかなメロディが聴くものを夢見心地へと誘います。ギボンズさんとは、イギリスの作曲家のことだと思うのですが、 エリス・ギボンズ(1573-1603)、オーランド・ギボンズ(1583-1625)、クリストファー・ギボンズ(1615-1676)、…とたくさんいらっしゃいまして、どの方なのか調べがつきませんでした。本曲はコーエンさんに献呈された曲の1曲です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ヴォーン・ウィリアムズ:ギボンズの歌曲第13番による讃美歌前奏曲

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