一日一曲(544)ブルーベック、デイヴ:ライジング・サン

 本日は、没後10年(2012年12月5日没)を迎えらえたアメリカのジャズピアニスト兼作曲家、デイヴ・ブルーベックさんの曲をご紹介します。

 ブルーベックさんは1920年にカリフォルニア州コンコードで生まれました。その後の活躍は記すまでもないかもしれません。ジャズピアニストとして大成されましたが、幼少期からクラシック音楽の教育を受けていて、フランスの超有名な作曲家であるダリウス・ミヨーさんに師事していた時期もあるそうです。クラシック音楽からの影響も多くみられますし、バッハの作品を引用した曲も書かれています。クラシックとジャズの融合の先駆けとなった方ともいえるかもしれません。ジャズの曲では、4分の5拍子という珍しい拍子で書かれた「テイク・ファイヴ」は、ジャズのスタンダードになっています。

 本日の曲は「ライジング・サン」。ピアノ独奏曲です。が、ブルーベックさんが感じた東京での夜明けの印象が甘く柔らかく表現されています。また、芭蕉の句がインスピレーションを与えているらしいです。CDの解説文に掲載されていましたが、

   A lovely morn! The summer night is gone,
   How hushed and still is all the world
   In wonder at the dawn.

   素敵な朝! 夏の夜は去り、
   世界全体がどれほど静かで静かであるか
   夜明けに不思議に思う。

 ・・・おそらく上記が芭蕉の句だと思うのですが、さて、もともとの俳句はなんなんでしょう?これでお分かりになる方いらっしゃいましたら、
ご教示いただけますと嬉しいです。

 「ライジング・サン」は、1964年、『ジャズ・インプレッションズ・オブ・ジャパン』(Jazz Impressions of Japan)と題されたアルバムに収録されました。同アルバムでは「フジヤマ」とか「大阪ブルース」といった曲も収録されているようです。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ブルーベック、デイヴ:ライジング・サン

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