一日一曲(561)フリードマン、ハリー:「異国の鳥たち」組曲
本日は、生誕100年(1922年4月22日生)を迎えらえたポーランド生まれのカナダの作曲家兼ホルン奏者、ハリー・フリードマンさんの曲をご紹介します。
フリードマンさんはポーランドで生まれ、3歳のときに家族と一緒にカナダに移住し、音楽はそこで学ぶこととなりました。戦争中はカナダ空軍で4年間従軍しますが、その後は王立音楽院で作曲や管楽器などを修めました。在学中よりトロント交響楽団のイングリッシュホルン奏者としても活躍されています。楽団には24年在団しています。その後は作曲家1本で活躍し、カナダで最も頻繁に演奏される作曲家の一人となりました。200を超える膨大な数の作品は、交響曲から独奏曲、合唱曲、映画やテレビ音楽など多岐にわたっています。1975年から3年間カナダ作曲家連盟会長を務めるなど要職を歴任されています。また、カナダ映画作曲家ギルドの創設メンバーの一人でもあります。
本日の曲、『「異国の鳥たち」組曲』はオーケストラのための作品です。演奏時間は約40分で、13の部分(楽章と言ってもよいかもしれません)から構成されています。一つ一つは約3分程度ですので、短い曲の集合体という感じです。
題名から、いろいろな鳥が出てくるのかと思いきや、各曲のタイトルはあまり鳥とは関連のないものばかり。かえってサンバなどラテン系のリズムの名前などが目立ちます。曲もラテンのリズムが随所に出てきていて、「鳥」というよりは「ラテンの風景」といったタイトルのほうがお似合いかもしれません。詳しい解説がないので何とも言えませんが、鳥とも関連している部分がいろいろあるのかもしれません。
全体的に楽しい曲です。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
フリードマン、ハリー:「異国の鳥たち」組曲