一日一曲(582)松平頼暁:4手ピアノのためのエクササイズ
本日は、本年(2023年)1月9日に亡くなられた日本の作曲家、松平頼暁を追悼し、氏の作品をご紹介します。
故 松平頼暁(まつだいら・よりあき)氏は1931年に作曲家松平頼則さんの長男として生まれました。東京都立大学で生物物理学を学び、博士課程修了後に立教大学で生物物理学を教えるようなり、後年には教授、そして1996年の定年まで勤めることとなります。作曲とピアノは独学でしたが、作曲活動は生物物理学と並行して活発に行い、国内外の数々の賞を受けられています。ウィキでは作曲家としての記述がほとんどで、生物物理学に関する業績はよくわかりませんでした。
親譲りの前衛的な作風で、音の長さや強さなどを数値化する技法を用い、「システムの作曲家」と呼ばれてもいたそうです。1998年に紫綬褒章、2004年に旭日小綬章を受章されていらっしゃいます。
本曲は2009年、作曲者78歳の時の作品です。翌年79歳の時に作曲者も加わる形で録音が遺されました。本日はその演奏をお聴きください。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
松平頼暁:4手ピアノのためのエクササイズ(自作自演)