一日一曲(591)ダヴィッド、フェルディナント:20の技巧的練習曲(モシュレスの「24の練習曲 Op. 70」に基づく)より第5番

 本日は、没後150年(1873年7月19日没)を迎えらえたドイツの作曲家兼ヴァイオリニスト、フェルディナント・ダヴィッドさんの曲をご紹介します。

 ダヴィッドさんは1810年にハンブルクで生まれました。有名な作曲家であるメンデルスゾーン一家も同じアパートに住んでいたとのことです。メンデルスゾーン一家はダヴィッドさんが生まれてから間もなく引っ越されたそうですが、家族ぐるみの付き合いは続き、後年ダヴィッドさんはメンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲ホ短調」(三大ヴァイオリン協奏曲に数えられている、超有名な名曲です)の初演を務められました。
 1826年には若くしてベルリン王立劇場のヴァイオリン奏者、1835年にはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスターに就任されています。1843年にはライプツィヒ音楽院のヴァイオリン科教授となり、後進の指導にも熱心に尽力されました。作曲家としてはおよそ40作品が遺されていて、2つの交響曲のほか、5つのヴァイオリン協奏曲、歌劇などがあります。

 本日の曲は、もともとピアノ曲であったモシュレスの「24の練習曲 Op. 70」をヴァイオリン独奏用に編曲した作品です。編曲と言っても、元の作品のテーマを用いて、ヴァイオリンの特徴に合わせてある程度自由に創作されています。超絶技巧で鳴らしたダヴィッドさんらしい、華麗な作品です。
 本日の曲の原曲も参考まで挙げておきます。

参考:原曲(モシュレスの「24の練習曲 Op. 70」第5番)

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ダヴィッド、フェルディナント:20の技巧的練習曲(モシュレスの「24の練習曲 Op. 70」に基づく)より第5番

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