一日一曲(601)ラロ、エドゥアール:スペイン交響曲
本日は、生誕200年(1832年1月27日生)を迎えらえたフランスの作曲家、エドゥアール・ラロさんの曲をご紹介します。
ラロさんはフランス北部のリールに生まれ、まずはリール音楽院で、そこから1839年にはパリ音楽院で学びます。作曲は1845年頃から本格的に開始するのですが、当初はなかなか成功が得られず、ラロさんは失意で一時作曲からは遠ざかることとなります。再開は1865年。結婚を機に作曲への意欲が蘇り、室内楽や協奏曲などを次々に世に発表します。当時の有名ヴァイオリニストであるサラサーテさんが協奏曲や独奏曲の初演を担当し、数々の成功を収めることとなります。
本日の曲、「スペイン交響曲」は、ラロさんの代表作です。『交響曲』と題されていますが、実質的には『ヴァイオリン協奏曲』で、ヴァイオリン協奏曲としては『第2番』にあたります。題名から容易にわかる通り、スペインの香りがふんだんに盛り込まれています。ラロさんの祖父の代まではスペイン人だったとのことで、スペイン風という部分はしっかりと血に根ざしたものであったということになりますね。初演はサラサーテさんで、大好評を博しました。
第5楽章まである、比較的に規模の大きな曲です。メロディも魅力的で、ヴァイオリンの超絶技巧もふんだんに盛り込まれている楽しい曲です。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ラロ、エドゥアール:スペイン交響曲