一日一曲(603)カプースチン:10のバガテル第3番
本日はカプースチンさんの月命日ですので、カプースチンさんの曲をご紹介します。本日は前回に引き続きまして、「10のバガテル」(作品番号は59、1991年の作品)から、「第3番」。
第3番は速いテンポでノリの良い曲です。それだけに、演奏者には高度な技術が要求されます。右手と左手のアクセントの位置が違うので普通の感覚だととっても弾きづらいのです。楽譜も編集したピアニストの川上昌裕さんは「本曲はリズムが難しく、高度で正確な反射神経を要する。このように凝ったリズムは身体で覚え込んでしまうまで練習することである。」と述べられています。カプースチンさんは、さらっと「…しかし、多少の器用さをもってすれば、演奏は全く可能である。特にそれを言っておきたいのは、1番の後半、また3,4,7,9番などである。」とおっしゃられています。私はピアノは弾けないので楽譜を眺めて聴くのが精いっぱいなのですが、そうやって聴くのもなかなか骨が折れます。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
カプースチン:10のバガテル第3番