一日一曲(614)キアブラーノ、カルロ:狩
本日は、生誕300年(1723年2月12日生)を迎えらえたイタリアの作曲家兼ヴァイオリニスト、カルロ・キアブラーノさんの曲をご紹介します。
キアブラーノさんはヴァイオリニストの家に生まれ、幼少期からヴァイオリンを習得しました。14歳の時には、トリノ宮廷管弦楽団のメンバーになったということですから、早熟の天才だったようです。惜しまれることに、1752年に29歳の若さで亡くなられています。そんな訳で遺されている作品も多くはありません。長生きしていればどんな作品を遺したのか、興味深いところです。
本日の曲、「狩」は、王侯貴族の狩の様子をヴァイオリン音楽にしたものなのかもしれません。なんだか、狩の緊迫感より優雅さのほうが伝わってきます。後半は目まぐるしく動き回りますので、そのあたりは獲物を追いかけている様子なのかもしれません。ヴァイオリンの重音奏法がふんだんに使われており、演奏はかなり大変です。キアブラーノさんの高い技術が伺い知れます。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
アブラーノ、カルロ:狩