一日一曲(618)ピシンギーニャ:カリニョーソ
本日は、没後50年(1973年2月17日没)を迎えらえたブラジルの作曲家、ピシンギーニャさんの曲をご紹介します。
ピシンギーニャさんの本名は、アルフレド・ダ・ホーシャ・ヴィアーナ・フィーリョ・ジュニオール(Alfredo da Rocha Vianna Filho, Jr.)だそうです。
1897年にリオ・デ・ジャネイロで、14男!として生まれたそうです。幼少期より音楽の才能を発揮し、バンドを結成して各地で演奏活動を行っていたそうです。当初はフルートを演奏していたのですが、後にサクソフォーンに乗り換えました。19世紀のショーロ作曲の先駆者たちからの伝統とアフロ・ブラジリアンの様式を受け継いだ音楽活動を行い、1928年に作曲した「カリニョーゾ(Carinhoso)」はショーロの代表曲として知られ、ブラジルの第二の国歌と言われるほど愛されています。「ショーロ」を一つのジャンルとして大きく開拓したほか、1950年代末に創生されたボサノヴァにも影響を与えています。2001年には、ピシンギーニャさんの誕生日4月23日が「ショーロの日」と制定されています。
<ショーロ(Choro、Chorinhoとも)>
ブラジルのポピュラー音楽のスタイル(ジャンル)の一つ。19世紀にリオ・デ・ジャネイロで成立した。ショーロという名前は、ポルトガル語で「泣く」を意味する「chorar」からついたと言われている。ショーロをアメリカでは「ブラジルのジャズ」と称されることがあるが、即興を重視した音楽としてはジャズよりも歴史が古い。ショーロはサンバ、ボサノヴァなどのブラジル音楽の誕生に影響を与えた。
本日は、その「カリニョーソ」をどうぞ。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ピシンギーニャ:カリニョーソ