一日一曲(674)コッチャ、カルロ:ロッシーニのためのミサ曲より「ラクリモーサ」
本日は、没後150年(1873年4月13日没)を迎えらえたイタリアのオペラ作曲家、カルロ・コッチャさんの曲をご紹介します。
コッチャさんは1782年4月14日にイタリアのナポリに生まれ、オペラの作曲家となりました。1807年、25歳の時に処女作を世に問いましたが、これは失敗。翌年の第2作目で見事リベンジを果たし、以降ヴェネツィアを中心に活躍します。オペラを大量に作曲したのですが、じきに「模倣」と「粗製乱造」との非難が相次ぎ、評判を落としてしまします。リスボン、ロンドン、と渡り歩き成功を模索しますが、芳しくありません。1833年にはイタリアに戻り、「オペラ・セリア」に集中し、いくらかの成功を収めることに成功しました。その後はノヴァーラで楽長就任、その後トリノ音楽院の院長に就任、と後進の教育に力を注ぎます。最後のオペラ作品は1841年、59歳の時でした。その後コッチャさんは90歳(亡くなったのは誕生日の前日でした)で亡くなられました。
本日の曲は、当時から人気の高かった大作曲家、ロッシーニさんの死(1868年)を追悼して、イタリアの13名の作曲家が共作で作ったミサ曲の中から、コッチャさんが担当した曲をご紹介します。
本曲は、いろいろあって、結局お蔵入りとなったとのことです(何がいろいろあったのかは、調べきれませんでした)。長らく演奏されていませんでしたが、2018年のロッシーニさん没後150年を記念して復活演奏されてからは、いくつかの録音が出ているようです。
本曲を作曲した時にはコッチャさんは80代後半。オペラのような大作は59歳で終了でしたが、小品などの作曲はどうだったのでしょう。本曲を聴く限りでは、まだまだ腕は衰えていないように思いましたが…。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
コッチャ、カルロ:ロッシーニのためのミサ曲より「ラクリモーサ」