一日一曲(678)ロジェ=デュカス、ジャン:4つの練習曲第2番「フーガ」
本日は、生誕150年(1873年4月18日生)を迎えらえたフランスの作曲家、ジャン・ロジェ=デュカスさんの曲をご紹介します。
ロジェ=デュカスさんはワインで有名なボルドーで生まれ、パリ音楽院でフォーレの下に学びます。愛弟子として目をかけられ、活躍します。母校でも教鞭をとり、1935年、52歳の時には管弦楽法の教授になられています。厳しい自己批判力の持ち主として知られていて、自分の厳格な水準に満たない自作品は破棄されてしまっているとのことです。
本日は、ピアノ曲「4つの練習曲」より、第2番「フーガ」をどうぞ。
フーガの主題は、聴いたことがあるメロディではないかと思います。そう、「きらきら星」です。このメロディは、18世紀末のフランスで流行したシャンソン「Ah! Vous dirais-je, Maman(あのね、お母さん)」が原曲となります。このメロディを借用し、イギリスの詩人ジェーン・テイラーさんが書いた1806年の英語詩 「The Star”」による替え歌「Twinkle, twinkle, little star」が童謡として世界的に広まり、現在に至っています。あの有名なモーツァルトさんもこのメロディを使って変奏曲を書いています。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ロジェ=デュカス、ジャン:4つの練習曲第2番「フーガ」