一日一曲(713)ラローチャ、アリシア・デ:インヴェンション第1番

 本日は、生誕100年(1923年5月23日生)を迎えらえたスペインのピアニスト、アリシア・デ・ラローチャさんの曲をご紹介します。

 ラローチャさんはバルセロナで生まれ、早くから頭角を現し、弱冠5歳でコンサートの舞台に立ったそうです。そこから世界的なピアニストとして70余年にわたって活躍されました。アルベニスやグラナドス、ファリャ、モンポウといった、19世紀から20世紀のスペインのピアノ曲の演奏には定評がありました。手が小さく8度(オクターヴ)しか届かなかったそうなのですが、正確な演奏技巧、美しい音色を武器に、そんな「ハンディ」を全く感じさせないスケールの大きな演奏で多くの人を魅了しました。2009年9月に生まれ故郷のバルセロナで86歳の生涯を閉じました。

 本日の曲は、ピアニストの余技?として作られた曲の中から小品をひとつ。インヴェンションというと、バッハの作品がまず頭に浮かぶ方が多いと思いますが、おそらくそれを意識して作られた曲かな、と感じます。どことなく温かさを感じるのは、生まれ故郷のバルセロナの気候が沁み込んでいるからかもしれません。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ラローチャ、アリシア・デ:インヴェンション第1番

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