一日一曲(726)ミルシテイン、ナタン:パガニーニアーナ(特集:3/61)

 パガニーニ奇想曲第24番特集その3です。本日もヴァイオリン独奏曲をどうぞ。

 作曲者のナタン・ミルシテインさんは1904年、ロシア(当時)のオデッサ生まれのユダヤ系のヴァイオリニストです。「巨匠」として名声を博しています。若い頃はロシアを中心に、その後ヨーロッパに活躍の幅を広げ、1942年にはアメリカに移住、世界を股にかけて活躍されました。1992年に88歳で亡くなられました。

 本曲は、数ある「パガニーニの主題による変奏曲」の中でも、ひときわ人気が高く、演奏される機会にも恵まれている曲です。
 第24番を中心に、「奇想曲」全体からの引用をちりばめた曲でして、「24のカプリースの概要版」ともいえる曲です。また、概要版ではありますが、ミルシテインさん独自に高難度技巧を盛り込まれていまして、演奏効果もさらに高まっています。本曲がしっかり弾けるかどうかがヴァイオリニストのプロとアマを区別する試金石になっているといっても過言ではないでしょう。

 本日もヴァイオリンの妙技をお楽しみください。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ミルシテイン、ナタン:パガニーニアーナ

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