一日一曲(729)ハンフリーズ、フェネラ:パガニーニの「カプリース第24番」による変奏曲(特集:6/61)
パガニーニ奇想曲第24番特集その6です。本日でヴァイオリン独奏曲は最後になります。
本日の曲の演奏者はイギリスのヴァイオリニスト、フェネラ・ハンフリーズさんです。本曲はアルバム「カプリース」の中に収録されていまして、本アルバムはコロナのロックダウン中に構想・録音されたとのことです。
作曲者は…少々複雑です。本曲は、ハンフリーズさんが友人の作曲家数名に、『パガニーニのカプリース第24 番のテーマで16小節の小さな変奏曲を書いてみないか』と提案したことがきっかけでした。結果的に12名の作曲家が様々な形の「変奏」を提供してくださり、本曲が成り立つこととなりました。作曲者は12名もしくはハンフリーズさん含めて13名になるかもしれませんが、本日は代表してハンフリーズさんの名前を挙げておきます。
「変奏は哀」愁を帯びた内向的なものから、目もくらむような妙技まで幅広いものがあります。中には16小節を逸脱している変奏もあるように聴こえますが、そんな些細なことは問題にならないでしょう。
作曲者と献呈者が記されていましたので、挙げておきます。
主題(作曲者:パガニーニ)(For Keith Waye)
変奏1:Vivace (作曲者:アンドラ・パターソン)(For Paul)
変奏2:Fierce (作曲者:ローラ・リード) (For Ben and Tom Newbegin-Denny)
変奏3:Lockdown (作曲者:エミリー・ハワード) (For Pete Fozard)
変奏4:Paganini Variation (作曲者:サリー・ビーミッシュ) (For Carol Haynes)
変奏5:Variation on Caprice No. 24 (作曲者:スチュアート・マクレー) (For Martin and Dorinde Lovett)
変奏6:Pagvar (作曲者:エイドリアン・サットン)) (For Liz Sowter)
変奏7:Never Forget (作曲者:アレクサンドラ・ハーウッド) (For Adash from the Uncles)
変奏8:Senza Misura (作曲者:ピアーズ・ヘラウェル) (For Paul Hoskins)
変奏9:Paganini Cut-Up (作曲者:ジェームズ・ジョスリン) (For Anna Kent)
変奏10:Samoyed Paganini (作曲者:ロビン・ヘイグ) (For Miriam Askin-Götting)
変奏11:Cheeky and Excited (like a child) (作曲者:エロイーズ・ヴェルナー) (For Viv Ington Woo)
変奏12:Gypsy Jazz (作曲者:ショーナ・エイトケン) (For Milo and Romilly, from David Smith)
ご堪能ください。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ハンフリーズ、フェネラ:パガニーニの「カプリース第24番」による変奏曲