一日一曲(730)リスト:パガニーニによる超絶技巧練習曲集S140/R3aより第6番(特集7:/61)

 パガニーニ奇想曲第24番特集その7です。本日からしばらくピアノ独奏曲になります。

 本曲は、本特集の中でも知名度及び人気が抜群の曲でしょう。
 1832年、21歳のリストは、パガニーニの演奏を聴きました。悪魔が乗り移ったような超絶技巧を披露したパガニーニの演奏に感動し、「ピアノのパガニーニになる!」と叫んだという有名な逸話が遺されています。パガニーニと出会わなかったらどんな曲を書いていたのか、興味深いところではありますが、凡庸な作曲家になっていて歴史に名を刻むことはなかったかもしれません。

 リストさんは、まず、「パガニーニによる超絶技巧練習曲集」として、6曲の作品を書き上げました。技術の粋を尽くし、「超」が十個くらいついてもおかしくない、超絶技巧をこれでもか!とちりばめた、これまた悪魔のような作品が生まれました。が、リストさんはこの出来栄えにあまり満足いっていなかったのか、6曲ある中の数曲については何度か改訂を試みています。現在では初版と共にその改訂版についても収録した演奏がCDで収録されたりもしています。 
 なお、第24番の旋律を基にした曲は、第6番として収録されています。

 曲は、原曲と同じく、テーマに続いて11の変奏、そして終結部で構成されています。
 いやはや、凄まじい曲です。元気のない時にはあまりお勧めできません。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
リスト:パガニーニによる超絶技巧練習曲集S140/R3aより第6番

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