一日一曲(731)リスト:パガニーニ大練習曲S141/R3bより第6番(特集8:/61)

 パガニーニ奇想曲第24番特集その8です。昨日に続いてリストさんの作品です。

 リストさんは、まず、1838~1839年にかけて「パガニーニによる超絶技巧練習曲集」を作曲、その後いろいろな改定を加えます。多少の改訂では埒があかなくなってきたのか、1851年に、「パガニーニによる超絶技巧練習曲集」全6曲を全面改訂、大幅に手を加え、「パガニーニによる大練習曲」と名付けて出版しました。以降は改訂は行われていないようですので、これが決定版ということで満足されたのかもしれません。
 難易度という点では、「パガニーニによる超絶技巧練習曲集」の方が上であるようですが、華やかさ、演奏効果といった点では「パガニーニによる大練習曲」の方に軍配が上がります。
 奇想曲第24番をテーマとした第6番も、構成は前曲と同じですが、雰囲気は違っています。恐らく「パガニーニによる大練習曲」がテンポが速く弾けるのでしょうね。スマートですっきりして聴こえます。超絶技巧練習曲集の方は、やや暗くて重たい感じがします。
 さて、皆さまはどちらが好みでしょうか。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
リスト:パガニーニ大練習曲S141/R3bより第6番

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