一日一曲(761)一柳慧:パガニーニ・パーソナル(特集:37/61)

 パガニーニ奇想曲第24番特集その37です。本日はマリンパとピアノの曲です。

 作曲者の一柳慧さんは昨年(2022年)10月7日に亡くなられた、日本の現代音楽を代表する作曲家の一人です。(昨年はこちらに追悼でUPいたしました)
 
 演奏時間は約9分半。最初は動きの速い展開が続きます。パガニーニの旋律が自由に変奏されます。まったく訳が分からない等変奏にはなっていませんが、雰囲気のみかすかにテーマを感じさせる位といった、かなり大胆な変奏も見られます。
3分過ぎあたりから一旦静かな流れとなり、マリンバのトレモロを中心とした動きになります。その後⑤分16秒あたりから再び激しい動きとなり、めまぐるしく盛り上がりながら、最後はテーマがはっきりとわかる形で再現されて劇的な幕切れとなります。
 初演は1982年8月21日の軽井沢音楽祭で、指揮者兼打楽器奏者の岩城宏之氏がマリンバを担当、氏の妻の木村かをりさんのピアノでした。
 本局はほかにいろいろと編曲されています。ピアノ2台版、マリンバとオーケストラ版、マリンバとピアノと合唱版(岩城宏之氏の編曲)などなど。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
一柳慧:パガニーニ・パーソナル

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