一日一曲(768)ドゥトルラン、マニュエル:パガニーニの主題による幻想的変奏曲(特集:44/61)
パガニーニ奇想曲第24番特集その44です。本日はトランペットと弦楽六重奏の曲です。
作曲者のマニュエル・ドゥトルランさんのことは、あまり情報がありませんでした。本曲でヴァイオリンを弾いているようです。ですので、ヴァイオリニスト兼作曲家ということになるのかな、と思います。
本曲は、大筋原曲の変奏を尊重していますが、トランペットではできない奏法、例えば重音奏法とかピチカート、ハーモニクスを多用した変奏などは省かれ、代わりに独自の変奏を入れています。曲の構成は以下です。
テーマ
第1変奏
第2変奏
第3変奏(少し自由に変奏しています)
独自の変奏
第4変奏
独自の変奏(間奏的なもの)
独自の変奏(トランペット独奏、カデンツ?)
独自の変奏
独自の変奏
第6変奏(オーケストラのみ)
第7変奏
第10変奏(原曲は短調ですが、本曲は長調!後半部は自由なメロディで変奏)
フィナーレ(独自のもの)
第5,8,9,11変奏は省略されています。
第10変奏の長調の変奏は、これまであまり聴いていませんでした。すぐに考え付きそうなものですが、今までこれをやったことがある人は、もしかしたらいないかもしれません。足元にお宝が転がっていたような感じですね。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ドゥトルラン、マニュエル:パガニーニの主題による幻想的変奏曲